[読書会]『利己的な遺伝子』

毎月恒例の読書会に参加してきた。課題本はリチャード・ドーキンス『利己的な遺伝子』。

ドーキンスの著書は以下。

・The Selfish Gene (1976)『利己的な遺伝子』
・The Extended Phenotype (1982)『延長された表現型――自然淘汰の単位としての遺伝子』
・The Blind Watchmaker(1986)『ブラインド・ウォッチメイカー――自然淘汰は偶然か?』/『盲目の時計職人――自然淘汰は偶然か?』
・River Out of Eden (1995)『遺伝子の川』
・Climbing Mount Improbable (1996)
・Unweaving the Rainbow (1998)『虹の解体――いかにして科学は驚異への扉を開いたか』
・A Devil’s Chaplain (2003)『悪魔に仕える牧師――なぜ科学は「神」を必要としないのか』
・The Ancestor’s Tale (2004)『祖先の物語――ドーキンスの生命史』
・The God Delusion (2006)『神は妄想である――宗教との決別』
・The Oxford Book of Modern Science Writing (2008)
・The Greatest Show on Earth: The Evidence for Evolution (2009)『進化の存在証明』
・The Magic of Reality: How We Know What’s Really True (2011)『ドーキンス博士が教える「世界の秘密」』
・An Appetite for Wonder: The Making of a Scientist (2013)『好奇心の赴くままに ドーキンス自伝I』
・Brief Candle in the Dark: My Life in Science (2015)『ささやかな知のロウソク――ドーキンス自伝II』

(著書一覧を作るのって意外と大変だったりする。Wikipedia を見ても情報が不完全なことが多いから。)

多いです。でも全部読みましたよ! 書籍に書いてあることを理解するには著者の視点に立つことが大切。そのためには、著書は全部読むべきなのだ。


著作をすべて並べたところ。

私は中古は嫌いなので、どうしても新品が手に入らない書籍は原書を買い、そもそも翻訳書がない本も原書を買った。日本の Amazon には扱っていない本もあり、海外の Amazon からも買った。

『利己的な遺伝子』は原書のオーディオブックも聴いた。分厚い本なので、25 時間! 2倍速で聴いた(それでも 12 時間半だ)。

著書はすべて読み、課題本の『利己的な遺伝子』は4回読んだ。

__それでも『利己的な遺伝子』はちんぷんかんぷんだった・・・。

『利己的な遺伝子』だけでなく、他の本も基本的によく分からなかった。唯一面白かったのが、『好奇心の赴くままに ドーキンス自伝I』と『ささやかな知のロウソク――ドーキンス自伝II』だ。一番最近に出版された、ドーキンス自身の伝記だ。ドーキンスの著書はすべて科学啓蒙書のような位置付けだろうけど、結局「私はこんな科学者として生き方をしてきた」という本が一番の科学の啓蒙だと思う。他の本は Amazon で売って、2冊の伝記だけは本棚に置いておこう(私は手元に残すのは気に入った本のみにしている)。

本を理解できなかったのは、最初は自分の理解不足が原因だと思っていたが、「ひょっとして翻訳が悪いのでは」と思うようになった。翻訳書は読みやすい本と読みにくい本がある。本書は明らかに後者である。読み継がれる名著と言うなら、新訳を作成してほしい。

それと私はサイエンス系には興味があるとはいえ、生物とか進化の話はあまり好きになれないんだよ。本書は一切挿絵がないからいいけど、他の著作では気持ち悪い虫の拡大図や奇妙な動物の写真が多く掲載されている。虫が嫌いな私は気持ち悪くなった><

そんな感じで、内容も理解できず、興味も持てず、読書会では話すネタがなくて困りました・・・。

読書会のテーブルでは特に AI の話が盛り上がった気がする。今目の前で起きている「進化」だから、興味が湧きやすいよね。

私は AI とロボットによる未来のイノベーションに希望を持っている。車の運転が嫌いな私は、早いところ自動運転の車が出てほしい。人の仕事を AI が奪う!と騒ぐ論調が多いけど、どんどん機械にやらせればいいのだ。

大学院の博士課程に行くと仕事がなくなるという話が出たが、それも AI の話と関係する。たくさん勉強して抽象度の高い思考を身に付けるのが大学院だ。食えないからと大学院に行かないのは間違いだ。

はっきり言おう。大学院に行って食えなくなるなどというのは、前時代の考え方である。AI 時代だからこそ、人の英知に価値が出てくる。高い抽象度で物事を見られる人に価値が出てくる。そのためには好きなことを追求し、それを仕事にするしかないのだ。クリエイティビティは好きなことを通じて発揮される。嫌々ながらやっている仕事は何であれ(AI には無理といわれている仕事でさえ)淘汰される。機械にできないことを創造できる人にますます価値が出てくる。やはり、これからはいい時代になるのだ。

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