広島のお盆、名古屋のお盆

私は広島出身で、現在は名古屋に住んでいる。

世間では今はお盆の季節だけど、私は帰省したりしない。

お盆だろうが、年末年始だろうが、ゴールデンウィークだろうが、なぜ日本人は休暇や帰省を国全体で一斉にやりたがるのだろうか。そういう混雑する中出掛けるのはバカバカしい。

特にお盆の墓参りなんてのは非常にパーソナルな行為である。なぜ他の人にいつ墓参りをするかを決めてもらう必要があるのか。行きたいときに行けばいいんだよ。そして、したくなければしなくていいのだ。

周りの人や世間、国に決めてもらったお仕着せに従うのではなく、何事もいつ何をするかは自分で定義する。これが幸せへのハイウェイである。

とはいっても、平凡なワイフの家庭はお盆に墓参りに行くので、私も一応付いて行った。

ワイフの家族はクリスチャンホームだけど、お盆にはお墓参りに行く。普通の墓地に墓を建てているが、仏教の墓とは違って形が四角に近いものにしている。

お墓にはろうそくや線香をあげたりせず、掃除をした後、お花を供(そな)えて、お水を墓石に掛ける。手を合わせたりもしない。

***

最近気付いたことがある。私は広島出身であるが、広島と名古屋のお盆の違いは前者は灯籠(とうろう)を立てること。広島ではお盆に墓の横に灯籠を立てる習慣がある。これを「盆灯籠」と呼んでいる。灯籠は通常竹の棒に和紙でできた飾りを付けてある。どんなものかは、以下の記事の写真を見ていただけると分かる。

盆灯籠:ご先祖様へ色とりどり 広島・寺町一帯 – 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20170814/k00/00e/040/205000c

灯籠はスーパー等で買えるが、最近はコンビニでも販売されている。墓地にずらーっとカラフルに灯籠が並んでいるのが、広島のお盆の風景なのだ。

試しにワイフの家族に盆灯籠の話をしたら、はやり「知らない」と言われた。

灯籠はお墓横の地面に突き刺すんだけど、うまく刺さらないこともあるだろう。風に揺られて倒れるかもしれない。だから、お墓によってはあらかじめ地面に短く切ったパイプを埋め込んでおき、そこに灯籠を立てている。雨の日にパイプに水が溜まらないように、お盆以外はパイプにキャップをして蓋をしたりする。いろいろ考えているね。

お盆に広島を訪れることがあったら、お墓に注目してみよう。

> 本記事のタイトルとURL をコピーする <

書籍