[読書メモ]『金遣いの王道』

p23
ある意味「徳」は「陰徳」だから価値があるんですよね。「陽徳」になると押しつけがましい。

p27
確かに、今はおカネも『イージーカム、イージーゴー(かんたんに設けたおカネはすぐになくなる)』という風潮が強い。

p40
僕は、モノを買う基準として、「値段で買わない」「人気(流行)で買わない」「自分の価値観で買う」「借金をしてまで買わない」。

p57
おカネを遣うこと自体、一種の社会参加ですよね。コンビニに並んだ複数のペットボトルのお茶の中から、あるメーカーの商品を選んで買うことは、そのメーカーの利益に貢献しているわけですから。

p58
社会的責任と言うとおおげさかもしれないけど、コンビニでどのお茶を買うかも、なんとはなしではなくて、ちゃんとした自分の軸を持って選ぶ。きちんと選択をするためには、社会の動きにも敏感にならなくてはならない。

p68
日本の場合、多くの人が「貯める」と「増やす」の違いを理解していないように思われますね。

pp91-92
たとえばコンピュータの世界を創った人たちは、まだ影も形もない、何もないものを創ろうとしたわけですよね。今の時代、「どこにもないものを創る」という発想が改めて必要じゃないかと思いますね。今まで日本は、改善・改良能力の高さで世界をリードしてきましたが、無から有を創り出すアイデアというのは割合乏しかった。本当の意味での起業というのはやっぱりそういうものでないと。

p94
結局ぬるま湯に慣れきっているということですかね。島国だという地理的条件や、鎖国といった歴史もその背景にあるのかもしれないなあ。

p111
ここに1個ピザがあるとすると、実力ある人間がひとりで食べちゃう、実力なき物は喰いっぱぐれる、というのがアメリカ式で、日本はみんな平等に分けて、8分の5と8分の3くらいの差をつけようくらいの、しみったれた分け方なんだよね。8分の3食って何も仕事しない奴がいっぱいいる。これは日本社会のいいところでもあり、悪いところでもありますよね。

p114
今財界の一部のタヌキ親父たちは現状維持しか考えていない。「俺が引退するまでこのままいさせてくれ」って(笑)。

p115
女房なんか、あまりの[保険料の]高さに気絶しちゃったよ。(笑)

p170
僕は、処分の仕方にも美学をもっていて、世の中では「断捨離」という考え方がもてはやされているけど、大切なものを残して残りを処分するのはしみったれた考えだと思うんです。僕に言わせれば、そういうのは、タバコを止めるのに少しずつ止めるようなもの。僕は一番大事なものから処分していき、「最後に死ぬときはどうでも良いものしか残っていない」、そういう死に方をしたいなあと思いますね。

pp179-180
大切なのは、父親のイメージは、母親が作る面も大きいということ。今は「お互いに」ということかな。父親が毎日仕事で夜遅くなる仕事でも、母親が子どもに愚痴を言うのではなくて、「お父さんは今日も私たちのために働いてくれてるの、感謝しなくてはね」というだけでイメージが全然変わってくる。

金遣いの王道 日経プレミアシリーズ
林 望 岡本 和久
日本経済新聞出版社
売り上げランキング: 492,537
> 本記事のタイトルとURL をコピーする <

書籍