[DTP] InDesign 20 周年記念オンラインイベントを観た

私が本格的に使い始めた Adobe アプリケーションは InDesign が最初だ。InDesign というのは書籍等の「ページもの」の製作をするのに使われる Adobe 社のアプリケーションだ。大学院生時代に急に本を作ることを思い立ち、その時から使い始めた。10 年半前のことだ。

レイアウトデザインとデスクトップパブリッシングソフトウェア | Adobe InDesign
https://www.adobe.com/jp/products/indesign.html

その時買ったのが、Windows 用 InDesign CS5 のパッケージ版。当時は学生だったので割引の「学生・教職員個人版」だ。複雑なアプリケーションであり、これまでのソフトとは全く違って苦労したが、一応書籍を作ることができた。

サラリーマンになってから職場の稟議書を綺麗に書きたい私は DTP ソフトを使うようになり(変なところでこだわる)、QuarkXpress を少し使ってみたが、やはり InDesign がいいと思い、退職するまで 2年間ぐらい InDesign で稟議書等を作っていた。

QuarkXPress 2020 | Layout design and Desktop Publishing Software
https://www.quark.com/products/QuarkXPress/

職場で使っていた InDesign のバージョンは CS6 。職場のパソコンに勝手にインストールしていた。特に書類が綺麗だと言われたことはなかったが、フォーマットが決まった専用用紙の稟議書に Word や Excel(!)で無理やり印刷している他の連中とは違って、私の稟議書は明らかに美しかった。

アプリケーションは最新版を使うのが好きな私だが、Creative Cloud(Adobe のサブスクリプションサービス、以下 CC)の時代になってもサブスクリプションというものがどうも高額に思えて数年は CS で粘っていたが、結局 CC に 2014 年から乗り換えた。職場は退職までずっと CS6 を使っていたが、まず家のパソコンに CC を入れたわけだ。教育関係の仕事だったので、この時も「学生・教職員個人版」を使えた。

その後サラリーマンを辞め、Mac が自宅のメインマシンになりそこで CC を使っている。そこから現在に至っている。私は著述家として本を書いているが、印刷書籍はすべて InDesign での製作だ。その他の書類でも InDesign をちょくちょく使うことがある。やはり綺麗な文書を作るには InDesign なのだ。

* * *

InDesign の 20 周年記念イベントが2月6日に開催されることを知り、視聴することにした。

InDesign 20周年記念オンラインイベント(2021年2月6日開催)
https://study-room.info/indesign20th/home.html

イベント数日前に行われた予告編も公開されている。Zoom 会議的なものの中継はこれまでいろいろいてきたが、この予告編は見せ方がうまくて勉強になった。

「InDesign20周年記念オンラインイベント」 の見どころを語ります! – YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=GBvjWPIEmq8

事前に申し込むとメールで案内が来たりするが、参加は無料だし誰でも YouTube で閲覧できる。当日視聴すれば生放送なのでコメントができる(基本的に録画放送みたいだった)。さらにアーカイブも公開されている。

InDesign 20周年記念オンラインイベント – YouTube
https://www.youtube.com/playlist?list=PLF_lcvNhVWn9buL40IFoJJbQgD4ZixhsR

7時間に及ぶイベントなので生ですべてを見るのは難しい。家事をしながら時々生で見ていた。そして後日アーカイブですべて視聴し終えた。YouTube は2倍速再生ができるので2倍速で見た。

20 周年ということで関係者の昔話を聞けた。アプリケーションの使い方のヒントもいくらか聞けた。

業界の専門家が話すとしても、YouTube や一般セミナーのようなパブリックな場では私は一般視聴者を意識すべきだと思う。すなわち、業界人しか知らないような専門用語や略語を使うのは自己中だ。使うなら簡単にでも説明をしてほしい。情報発信においては伝える相手を意識して十分に丁寧に伝えることが重要である。

アプリケーションの使い方の紹介はあまり深い内容には入っていなかったと思う。InDesign は Photoshop や Illustrator よりもとっつきにくいせいかユーザーが少ない印象がある。セミナーでも概要の解説が多い。どうしても啓蒙的な内容になる。登壇者も新しいフリーランス的な人よりも、古くから印刷や出版に関わる人がばかりだ。

その分 InDesign は可能性を秘めている。ユーザーが少ないゆえにブルーオーシャンでもあるので、抜きん出た人になれやすいはずだ。セミナー等のイベントでありがちなことだが、99% の人は参加しても行動に移さない。今回のイベントがあっても InDesign を新たに始めようと思う人は少ないはず。まだまだ InDesign はニッチマーケットだ。チャンスです。

InDesign は体系的に学びたいと前々から思っているがなかなか時間が取れないでいる。FileMaker は最近 Claris が YouTube で本格的なチュートリアル動画を大量にアップしたので、それを家事をしながら何度も聞く(「見る」ではなく)だけでも、かなり勉強になる。InDesign も YouTube で総合的な講座を開いてほしいな。動画講座がないならまた書籍で勉強しよう。まずは Adobe の YouTube チャンネルで毎週放送している「Creative Cloud 道場」を見始めようか。

AdobeCreativeStation – YouTube
https://www.youtube.com/channel/UCT_ByvEol9W0T6MwdL0j0Dw

FileMaker のカンファレンスなどの動画を見ると、FileMaker アプリケーションを販売する Claris 社員でもない登壇者が「FileMaker を使ってくれてありがとう!」と言っているのを見てかわいそうに思っていた。Claris に下請けとして広告要員にされているだけなのに。今回も「InDesign を使ってください」と Adobe 社の社員でもない人が言っているのには違和感があった。せめて「InDesign、好きです」ぐらいが普通だ。だから、InDesign の宣伝ではなく、自分たちの活動の宣伝をしている登壇者のほうが健全に見えた。

今回のオンラインイベントを見てますます InDesign が好きになった。私は電子書籍で本を出版するのがメインだが、今度からは InDesign の練習のためにも印刷書籍もどんどん同時に出していこうか。Lulu あたりを使うとコスト0で簡単に出版できる。アメリカのサービスなので日本から買ってもらえる可能性は少ないが、Lulu で販売すると「売り物を作る」という意識で製作することになるから手を抜かずに作品を作ることになる。

Online Self-Publishing Book & Ebook Company | Lulu
https://www.lulu.com/

参考:
[レビュー][セミナー] DTP の勉強部屋「第 50 回勉強会」 – 読書ナリ
https://dokushonary.com/2020/11/08/revew-dtp-no-benkyokai-50/

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